ハツメイノハを経て1年でアイデアを本物に。

ハツメイノハ2023優勝
災害モンスター研究所 石橋健次さんへのインタビュー

ハツメイノハ2023にて提案されたビジネスアイデア

街全体を舞台にしたゲーミフィケーションで柏の葉を理解、全住民の防災リテラシー向上

優勝後、アイデアの実装に向けての活動は進んでいますか?
1年前に提案した災害モンスターのゲームは、自分の頭の中にあるだけで全く形になっておらず、イラストをAIで描いてコンセプトを述べていただけでしたが、それがこの1年で本物に変化してきました。防災の新しいコンセプトを具現化しながら、デジタルスタンプの新しいプラットフォームという形で、正式リリースに向けて動いています。

また、千葉県柏市は昨年度の防災訓練の参加率が0.1%という課題を持っており、それを増やすため、柏市が行う防災訓練などのイベントに災害モンスターを使ったゲームで集客を高めたり、当日参加できない方々にも防災コンテンツを提供できる場を設けたりできないか、現在前向きにご相談を進めています。
なぜ様々なビジネスコンテストの中でハツメイノハを選ばれたのですか
街ぐるみでやっているコンテストという点が特に魅力的でした。
私の持っていたビジネスアイデアは、サービスを実際に地域や人に根付かせ、行動させることに意味がある「防災」のアイデアだったので、住民と一緒に取り組んでいくハツメイノハの雰囲気が自分のアイデアにマッチしていると感じました。
ハツメイノハへの参加前後で柏の葉スマートシティの見え方は変わりましたか
実はこのハツメイノハで知るまで柏の葉の街は知らなかったんです。
最初はサイトに書いてある情報から、新しい街だとは思いつつ、正直ほかの街との違いがあまりわかりませんでした。ですが実際に参加した後、人とのつながりや、ハード面もソフト面も、すごい街だとわかりました。ハード面は特に、様々な防災や発電の設備も揃っている最新の都市で、素晴らしくデザインされた都市だと感じます。ゼロからつくった街とのことですが、その中でいろんな年代、世代がいて、それぞれが自分たちの街にしよう、いい街にしよう、新しい街にしようとしている。行政だけでなく、住民も取り組んでいることをまさに肌で感じました。
今年のハツメイノハに期待されることはありますか
この街で未来を提案してくれる新しいプレーヤーが増えることをすごく期待してます。 また、ハツメイノハは、コンテスト後にも参加者同士のコミュニケーションが沢山あり、お互いのイベントに顔を出し合ってるメンバーがいます。コンテストではありますが、一緒に面白い未来を描く仲間になれるコンテストですので、沢山の方にご参加いただいて、一緒にコラボレーションしていければと思います。
石橋さんの中で挑戦していきたいことはありますか?
日本の防災力を高められるような未来を考えています。 また、ハツメイノハのファイナルプレゼンテーションで発言した、「エンタメで世界の防災力をレベルアップ!」という言葉が本当になるよう海外にも展開し、災害モンスターというキャラクターを、ワールドワイドに愛されるキャラクターにしたいと思います。